初心者向けWordPressサイトのバックアップ、リストア手順の解説

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  2017.12.31(  最終更新 )

(初心者向け)WordPressサイトのバックアップ、リストア(復旧)手順の詳細解説



ぺんです。 WordPressサイトを運営していて、気になるのがサイト環境のバックアップ&リストア(復旧)です。皆さんは、ご自身のサイトのデータをきちんとバックアップしていますか? データをバックアップするプラグインなどは入れていても、実際にリストア(復旧)できなければ意味がありません。これまでずーっとリストア手順の確認をしなければと思っていたのですが、今回、バックアップデータから、WordPressが動作するローカル(PC)環境にデータをリストアする(復元方法)手順を検証してみました。



バックアップ、リストアとは?

バックアップ(Backup)とは、WordPressサイトのデータのコピーを取ることです。そして、リストア(Restore)とは、バックアップしたデータをサイトに復旧することを意味します。 下記の図は、今回の記事でご紹介するバックアップとリストアのイメージ図です。サーバー環境で動作しているWordPressサイトのデータをバックアップして、そのデータをローカルPC環境で動作する別のWordPressサイトにリストア(復旧)します。

データ移行イメージ

データ移行イメージ

WordPressサイトのバックアップが必要な理由

なぜWordPressサイトのバックアップが必要なのでしょう?いろいろなケースが考えられます。

サイトテーマのカスタマイズ等でソースコードを触る場合

一番多いのが、サイトテーマのカスタマイズや、プラグインの開発などで、WordPressのソースコード(プログラムファイル)を修正する場合です。この修正したソースコードにエラーが発生すると、WordPressサイトが停止してしまう危険性があります。もし、開発専用の環境がローカルPC上にあれば、そこで動作確認を行うことで、先の危険性を回避することができます。

サーバーを移行する場合

WordPressサイトをホストしているサーバーを移行する場合、バックアップしたデータを、新しいサーバーにリストア(復旧)させる必要があります。その際は、今回ご紹介するバックアップ&リストア手順がお役に立ちます。

事前準備

それでは早速、WordPressサイトのバックアップ&リストア手順を見ていきましょう。その前にいくつか事前準備が必要なことがあります。

ローカルPC環境にWordPress環境を準備する

WordPressサイトのデータをリストアするためのWordPress環境が必要です。一番簡単な方法は、以前ご紹介した 「Local by Flywheel」というツールがオススメです。以下の記事をご参考に、インストールしてください。

今回は、上記の記事で作成した環境(下記)へのデータ移行について説明します。

Local管理画面

必要なツールを準備する

以下のツールがPCにインストールされていなければ、インストールしてください。

FTPクライアント

FFFTPダウンロード(Windows)
Cyberduckダウンロード(Mac/Windows)

テキストエディタ

サクラエディタ (Windows)
ATOM(Mac/Windows)) テキストエディタはソースコードの修正等に利用します。ソースコードや、後述するSQLファイルの編集には、勝手に文字コードが変更されてしまう場合があるのでWindowsに付属のメモ帳(notepad)は、利用しないでください。

notepad

BackWPup WordPressプラグイン

BackWPupはデータバックアップを自動的に実施するWordPressのプラグインです。まだBackWPupプラグインがインストールされていなければ、インストールしてください。今回の記事では、WordPressサイトのデーターのダウンロードにはBakWPupプラグインを利用しています。 (BackWPup

WordPressサイトデータをダウンロードする

WordPressのデータには、大きく2種類あります。一つは、記事データなどが格納されたデータベースのデータ。もう一つは、ソースコードや、画像ファイルなどファイルデータです。

BackWPupプラグインを利用することで、データベースのデータは、拡張子がSQLのSQLファイルに、ファイルデータは拡張子がZIPのZIPファイルとしてダウンロードすることができます。

データ移行イメージ

データ移行イメージ (再掲)

データベースデータのダウンロード方法

WordPress管理画面から、”BackWPup”を選択してください。すると、以下の画面が表示されるので、「データベースのバックアップをダウンロード」という青いボタンをクリックします。 ボタンをクリックすると、データベースデータが格納されたSQLファイルがダウンロードできます。SQLファイルは作業フォルダを作成して、そこにダウンロードしてください。BackWPupダッシュボード

SQLとは SQLファイル

SQLとは、データベース(RDBMS:relational database management system)に対して、データの出し入れを行うための言語です。BackWPupからダウンロードするSQLファイル(拡張子がSQLのテキストファイル)には、実際にWordPressサイト内の記事データなどが格納されており、これを移行先の環境のデータベース上で実行すると、データがコピーされます。

ファイルデータのダウンロード方法

ファイルデータも、”BackWPup”からダウンロードします。”BackWPup”をWordPress管理画面のメニューから選択してください。バックアップメニュー

次に”バックアップ”を選択すると、下記の画面が表示されます。BackWPup バックアップアーカイブ管理画面

この画面では毎日決まった時刻にファイルがバックアップされていますね。このファイルの部分にカーソルを合わせると、バックアップされたファイルが格納された ZIP形式の圧縮ファイルがダウンロードされます。ダウンロードしたら、作業フォルダを作成してすべて解凍(ファイルに戻す)してください。

ZIP形式の圧縮ファイルとはZIpファイル

ZIP形式の圧縮ファイルとは、ファイルのサイズをオリジナルサイズよりも小さく圧縮したファイルで、拡張子がZIPとして保存されているファイルです。ZIP形式の圧縮ファイルは、専門的に言うとハフマン符号化を用いた可逆圧縮の事なのですが、簡単に言うとデータの規則性を解析して、オリジナルデータよりもデータサイズを小さくする技術の事です。画像ファイルのJPEGなども、出来るだけファイルサイズを小さくするように圧縮されているので、原理的にはZIPファイルと同じです。

バックアップデータを新しい環境に合わせて修正する

ドメイン名は、サーバー環境とローカル環境で異なるため、ダウンロードしたバックアップデータを新しい環境に合わせて修正する必要があります。

サーバー環境ローカル環境
(移行先環境)
DB名serverlocal
DBユーザーafibscott
DBユーザーパスワードafib#$tiger
ドメイン名affiliate-biz.jpaffiliatebizjp.local

上はサーバー環境と、ローカル環境の差違の例です。今回は上のサンプルデーターに併せて、ドメイン名を変更してみましょう。今回は、ローカル環境(移行先)のLocal by Flywheelが作成したデータベースをそのまま利用するため、DB名、DBユーザー、DBユーザーパスワードは変更しません。

データベースデータの修正方法

データベースデータファイル(SQLファイル)をテキストエディタで開き、ドメイン名(URL)を、ローカル環境にあわせて修正します。

1.SQLファイルをエディタで開く

SQLファイルを開く

2.文字列置換する。

文字列の置換には、SAKURAエディタの場合は、検索)->置換)を選択します。

文字列を置換する

今回は、移行前のURLから、移行後のURLに書き換えるので、”affiliate-biz.jp”を”affiliatebizjp.local”に文字列置換します。

文字置換

「すべて置換」をクリックして保存します。

文字置換結果

3.データベースバージョンが異なる場合

サーバー環境と、ローカル環境のデータベースのバージョンが異なる場合は、もう一手間必要です。私のケースでは、サーバー環境のMySQLのバージョンが7.0だったため、Local by Flywheel上のMySQLバージョン5.5.55にデータをインポートする際に以下のエラーが発生しました。(データのインポート手順については後で説明します)

Unknown collation: 'utf8mb4_unicode_520_ci'

これを解消するには、先ほど修正したデータベースデータファイル(SQLファイル)を開いて、再度文字変換(utf8mb4_unicode_520_ci > utf8mb4_unicode_ci)を行います。

utf8mb4_unicode_520_ci エラーを修正

詳細情報はこちらのサイトに解説されています:

ファイルデータの修正方法

wp-config.php ファイルには、WordPressが利用するデータベースと、データベースユーザー、データベースユーザーのパスワードが記録されています。これをローカル環境に併せて修正します。

ポイント

今回は、Local by Flywheel でWordPressが動作する環境を先に作っておいて、そこに運営しているWordPressサイトのデータをインポートします。そのため、Local by FlywheelのPublicフォルダ上のwp-config.phpファイル内のデータベース名、データベースのユーザー名、データベースのパスワード、及びMySQLのホスト名は変更する必要がありません

ただし、サーバー環境とローカル環境ではURLが異なるため、WP_SITEURLとWP_HOMEの2行を追加して、ローカル環境上のサイトから、サーバー環境にリンクしないようにします。

1.Local by FlywheelのPublicフォルダを開く

ローカル環境のPublicフォルダを開くには、LocalのSite Setupタブ画面から、リンク(赤丸の部分)をクリックします。Site Setupから、Publicフォルダを開く

エクスプローラーが開くので、app>Public をクリックしてPublicフォルダを開きます。

ローカルPublicフォルダ

2.wp-config.phpファイルをエディタで開く

wp-config.php

2.サイトURLを変更する。

新環境に合わせて、以下2行を追加して保存します。

バックアップデータを新しい環境にリストアする

ファイルデータをローカル環境にコピーする

Local by Flywheel からローカル環境のPublicフォルダを開きます。

ローカルPublicフォルダ

ファイルデータを上書きする

先ほど解凍したファイルデータから、wp-content以下をフォルダ毎ローカル環境のPublicフォルダに上書きコピーします。

解凍したバックアップファイル

同じファイルを書き換える際に、下記のダイアログが表示されます。「ファイルを置き換える」をクリックしてください。(Windows10の場合)

上書きを確認するダイアログ

データベースデータ(SQLファイル)をインポートする

DB管理画面(Adminer)を開く

Local by Flywheel から「DATABASE」をタブをクリック後に、「ADMINER」をクリックするとDB管理画面(Adminer)が表示されます。

LocalからSQL管理画面を起動する

SQLファイルをインポートする

Importをクリックします。

「ファイル選択」をクリックして、先ほど書き換えたSQLファイルを選択後に、Executeをクリックするとデータがインポートされます。

SQLファイルをインポートする

これで、データベースが更新完了です! 簡単ですね。

データベース画面

動作確認をする

実際にインポートが完了したのか、ローカル環境上のWordPressサイトにアクセスして動作環境してみましょう。

ローカル環境のWordPressサイトを開く

Local by Flywheelの「Site Setup」タブをクリック
View Siteをクリック

Local管理画面

リストア(復旧)したサイトを確認する

ローカル環境にリストア(復旧)されたサイトがブラウザに表示されます。これでサーバーがクラッシュしたとしても、一安心ですね。

リストアされたサイト

 

WordPressサイトのバックアップ、リストア(復旧)手順のまとめ

いかがでしたでしょうか?

何となくインストールしているバックアップのプラグインですが、リストア(復旧)できなければ何の意味もありません。
今回は、簡単にWordPressのローカル環境を構築してくれる「Local by Flywheel」の環境に、BackWPupプラグインを利用してバックアップしたデータをリストアする手順(復元方法)を詳しくご紹介しました。皆さんの大切なサイト、是非ともバックアップとリストア(復旧)手順を一通りお試しください。

記事を書くにあたって、以下の環境で動作検証を行いました。

 サーバー環境ローカル環境
WordPress バージョン 4.9.14.9.1
MySQL5.75.5.55



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